どーも、ちょいイケメンのShotaです。
前回に引き続き、バティ・ミラー&トーマス・ウェデル著の
「イノベーションは日々の仕事のなかに 価値ある変化のしかけ方」
を紹介します。
前回は本書をもとに、個人や組織が優れたアイデアを生み出す方法について紹介しました。
今回はイノベーションを起こすための優れたアイデアを育て、社内に広める方法を紹介します。
おさらいですが本書ではイノベーションとは昨日までとは違い行動によって成果を生み出すこと
だと定義しています。
イノベーションは誰でも起こすことができると思っています。
僕は食品の開発業務を担当していますが、僕の経験を交えながらその方法を紹介したいと思います。
要点はここ!
優れたアイデアはひそかにすすめる
アイデアは長期的可能性があっても速やかに成果を上げることを目標としなければならない。企業は早い成果を好むからだ。
優れたアイデアを思いついても、すぐに広めようとしてはいけないと思っています。
僕には思いついたアイデアをすぐに社内に広めた結果、納期が定められ批評され、潰されてしまった経験が何度もあります。
- 本当にその商品アイデアは消費者に受け入れられのか?
- 品質をもっと高めることはできないか?
- 工場で作ることができそうか?
- 賞味期限を十分に担保できるのか?
ひそかにアイデアを育成し、要点をおさえることができたときに、社内で披露することにしています。
アイデアが優れているほど、尖りがあるため、社内政治で潰されてしまう可能性は高い傾向にあります。
社内政治の嵐に耐えられるように、ひそかに育成することが大切だと思います。
社内政治を突破する
組織内の政治を無視したり、拒絶したりするイノベーターも中にはいる。このやり方は望ましくない。イノベーションは優れたアイデアであると同時に政治力にも配慮してこそ成功できるからだ。
この考えに激しく同意します。
優れたアイデアを考え、試作品まで作っても必ず反対する人が現れます。
僕の商品開発の経験を紹介します。
僕は全く食感や形状が異なる3種類のキャンディが包装されたお菓子を開発したことがあります。
結果は見事に売れました。
売れたからこそ褒めてもらいましたが、販売するまでは多くの反対勢力と戦いました。
一番の反対勢力は商品を作る工場です。
「1商品を作るために、3つの異なる機械でそれぞれ違うキャンディを作るなんて効率が悪すぎる!そんな商品作れるわけがない!」と散々反対されました。
- 工場に足を運び、工場長や工場で影響力がある人に何度も交渉した。
- 本社の人間をうまく味方につけた。
- 工場で負荷が少なく生産できる方法を、工場の反対勢力の人と一緒に考えた。
多くの根回しをして、何とか発売にこぎつけたのです。
イノベーションを成功させるには、社内政治に配慮する必要があると思っています。
直属の上司の判断にはさまざまなバイアスがかかる可能性がある。マネージャーには部下のアイデアを否定する傾向がある。
直属の上司が部下のアイデアを採用すれば立場がないと考えるからだ。
自分が生み出した優れたアイデアが上司に否定されるパターンはあります。
これはかなりきついパターンです。
でも諦めるのはまだまだ早いです。
本書ではこのようなとき
- アイデアを上司に直接体験させ、認めてもらう。
- 他部署にいる元上司など個人的なネットワークを活用し、アイデアを推進させる。
- 陰の実力者と仲良くなっておき、宣伝する。
以上のようなことを推奨しています。
僕がよく使うパターンは、利害関係のある他部署の人への宣伝です。
会議などで上司が反対しても、彼らに自分のアイデアを支援してもらえた経験が、何度かあったからです。
根回しは本当に大変ですが、僕は自分が本当に可能性を感じるアイデア、イノベーションに繋がると信じられるアイデアは、どんなことをしてでも形にしたいと思っています。
まとめ
今回は本書を通して
イノベーションを起こすためにアイデアを育て、社内に広める方法を紹介しました。
優れたアイデアは形ができるまでひそかにすすめること。
社内政治を突破し、社内に広めること。
この2点が重要です。
そして何より僕はイノベーションを起こすには、アイデアにかける強い意志が必要だと思っています。
昨日までとは違う行動によって、成果を生み出したい。
イノベーションを起こして、社会を変えたいと思う方にはおすすめの一冊です。
プロフィール
スムージーで「ダイエット・美肌・腸活」を応援!をモットーに、スムージーの効果やレシピの情報を発信しています。
■スムージースペシャリスト資格取得
■大手食品メーカー研究員
■スムージー歴2年
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